今日はドッグビヘイビアリスト田中雅織先生のセミナーに参加するため、その会場となっている埼玉県越谷市の「犬の幼稚園&サロンるー。越谷校」にやってきました。
埼玉でのセミナーは今回で3回目の参加。田中雅織先生のセミナーは8回目となりますが、今回のテーマ・問題行動の処方箋「興奮して困る!」は初めてとなります。
-----
今回の会場は、「犬の幼稚園&サロンるー。」が新たにオープンした越谷校で、東武伊勢崎線の北越谷駅から徒歩で数分の場所にあります。
周辺には何ヵ所かコインパーキングがあり、料金はどこも大体同じ。我が家が利用した駐車場は、24時間毎の最大料金が800円でした。
こちらが今回の会場である越谷校。まだオープンしたばかりなので、とても綺麗な建物です。
こちらの看板には、田中雅織先生の紹介も。
こちらが入口。
入ってすぐに受付カウンターがあり、
二階へ上がると室内ランがあり、そこが今回のセミナー会場となっています。
ちなみに、田中雅織先生が写っている写真は全て、FORESTRIPさんからご提供いただきました。
我が家は最後の方に到着したため、たまたま空いていた前方の端っこに座りました。
他にもワンコ連れの参加者がいましたが、とりあえずチャッピーもクロエも大人しく席に着いてくれました。
予定通り、午前11時にセミナー開始。
今回は資料は無く、事前に参加者からテーマに沿った質問を受け付けておいて、セミナー当日にその質問に対して一つ一つ答えていくという形式でした。
午前中は「ChatGPT」の話題から始まり、今回のテーマである「興奮して困る」というのは間違いで、困っているのはその行動にある、というお話でした。
そして、12時半ごろに昼食タイム。こちらが会場で用意して頂いたお弁当で、なかなか美味しかったです。
ちなみに、先生は昼食タイムの後半にオンライン参加者に会場の様子を紹介していました。
13時半ごろに午後のセミナーがスタート。ここからは参加者の質問に一つ一つ答えてくださいました。
チャッピーとクロエは少し退屈になってきたかな?
16時終了の予定でしたが、だいぶ時間をオーバーして、17時過ぎにセミナーが終了しました。
その後、最近出版された先生の本にサインを書いていただきました。我が家の家宝とさせていただきます。
今回のセミナーも、犬の排泄等を考慮して適宜休憩を取りながら行なわれました。
今回はいままでと少し違った形式のセミナーで、参加者の皆さんが困っている様々な問題行動のケースを知り、またそれに対する先生からのアドバイスや対処方法もとても勉強になりました。
以下、今回のセミナーについての感想です。(あくまで僕自身の解釈によるものですので、間違っている部分もあるかもしれません。)
また、他の関連ブログも参考にしてください。
-----
今回の田中雅織先生のセミナーは、問題行動の処方箋「興奮して困る!」というテーマでした。
いままでと異なる形式のセミナーで、事前に参加者の質問を受け付けておき、当日に一つ一つ答えていくというものでした。
-----
まずは対話型AIツール「ChatGPT」の話題から。
先生が自らデモンストレーションしてくださり、例として、「私が帰宅した時に犬が興奮して噛みます。犬の行動変容の手続きを教えてください。」を入力した時の「ChatGPT」の回答を披露して頂きました。
先生のような専門家から見ても、細かい部分はともかく、概ねきちんとした回答をしているそうで、将来的には知的労働に従事する人々が脅かされるかもしれないそうです。
しかしながら、人間の持つ感情や感覚といった部分は、まだAIが人間に及ばない部分ではないだろうか、と言われていました。
ちなみに、先の質問に「介入方法」について付け加えると、これも分かりやすい回答がでてきました。個人的な感想ですが、トレーニングなどで気になった時は、確認用のツールとして有用かなと思いました。
-----
「ま、いっか」というキーワード。
トレーニングにおいては、自分にも犬にも厳しくし過ぎず、「ま、いっか」という気持ちの「ゆるさ」も大切だと感じました。
どうしても頭で理屈を考えすぎたり、突然の状況に焦ってしまったり、気負ってしまう時があるので、僕にとってはこの点が一番重要かなと思いました。
常に完璧に成功することは難しいので、8割の成功を目指せばよいとのこと。2割の失敗、例えば「うんち拾いをしている時に、背後から他犬が現れて吠えてしまった。」みたいなことはよくあることで、そういうのは仕方ないよねと。このお話を聞いて、少し気持ちが楽になり心が救われました。
-----
今回のテーマは「興奮して困る!」となっていますが、困っているのは興奮ではなく行動に困っている、というお話。
興奮して問題行動を起こすわけではなく、行動に伴って興奮している。そして、その行動というのは過去の経験の積み重ねによって起こる、ということ。
行動分析学では、興奮(→感情)は刺激と行動の副産物と見なしているため、興奮を見るのではなく、行動に着目することが重要となります。
素人考えだと、どうしても行動の起因を感情に求めてしまいがちですが、感情に関係なく、あくまでも行動に着目するのが行動分析学ということです。
オペラント条件付けで考えると、環境や状況など(刺激)によって、どのような自発的行動(反応)をとるのか細かく観察するということになります。
望ましくない行動が起きる場合は、望ましい行動へ置き換えるべく、分化強化や拮抗条件付けなどを用いて介入します。
しかし実際にやってみると、周りの状況や犬の行動の変化を細かく観察する作業というのは、なかなか難しいことが分かります。こういったところが、プロのトレーナーと素人の飼い主との差でしょうね。
-----
望ましくない行動はよく気付くが、望ましい行動は気付きにくい。
結果的に、このことが望ましくない行動を強化してしまっているので、飼い主自身が改善しなければならないということになります。
望ましい行動こそ、きちんと気付いて強化し、望ましくない行動は、叱らず無視をする。
つまりは犬の行動に対して、飼い主の方がこれまでと逆の反応をしないといけないわけで、飼い主が自分自身の行動にも注意を向ける必要があるということですね。
-----
昼食時には、クロエは要求吠えをしていましたが、この時に先生がアドバイスしてくださり、対処方法を具体的に指導してくださいました。
吠えている時(望ましくない行動)は、声をかけたり、顔を向けたり、目を合わせたりせず、とにかく叱らず無視をする。
そして、吠え止んでオスワリした時(望ましい行動)に、イイコ!と声掛けしてトリーツ(報酬)を与える。
頭では理解できても、これを実践しようとすると、望ましい行動を瞬間的にとらえるのが難しく、タイミングが遅れたり、見逃してしまったりします。
-----
飼い主が食事中の要求吠えは、日頃からカフェやレストランなどでも気になっていたことだったので、ちょうどアドバイスをいただけてラッキーでした。
そして、翌日の朝食でさっそく効果があり、クロエは要求吠えをせずに足元で大人しくオスワリしていてくれました。
昼食はマクドナルドのドライブスルーを利用し、そのまま車内で食べたのですが、この時も吠えることなく、大人しくオスワリして待っていました。
自宅での夕食時、カフェやレストランなど、様々な状況を試していないので、同じように成果が現れるようにしていきたいと思いました。
-----
午後から始まった参加者の質問に対する回答では、我が家はわりと早い順番で紹介されました。
我が家が質問したことは、以下の3つでした。
- 散歩の時、他犬に遭遇すると興奮して、突進したり吠える。
- カフェなどで、あとから入店してきた犬に吠える。
- 車に乗っている時、目的地に近づくと吠える。バック時にも吠える。
先の2つについては、熊谷トレーナーからレッスンを受けていたり、先に質問していた参加者がいたため省略。
最後の車の件については、具体的な対処方法をアドバイスしていただきました。
-----
とても長くなりましたが、今回のセミナーのまとめは以上です。
犬の幼稚園&サロン るー。(越谷校)
住所 埼玉県越谷市北越谷4-23-9-1
電話番号 048-945-9009
受付時間 9:00~18:00
定休日 毎週火曜日
※掲載時の情報のため、ホームページや電話にて最新情報を確認してください。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。