セミナー参加・社会化を成功させる!

2019年9月4日水曜日

犬とお出かけ(千葉) 犬に関するお勉強

今日は千葉県鴨川市にやってきました。ドッグビヘイビアリスト田中雅織先生のセミナーに参加するためです。今回で3回目の参加となります。
前回と同様に自宅を7時20分くらいに出発し、10時20分くらいに到着しました。

今回も、nane姉妹が一緒に参加です。

こちらがセミナー会場内の様子です。

今回のテーマは「社会化を成功させる!~噛む・吠える・怖がる その理由と対策~」でした。
以下、セミナー案内公式HPからテーマのみ引用します。

1.社会化のメカニズム
  なぜ社会化が必要か
  社会化期と恐怖期
  社会化不足になる理由
2.社会化のプロセス
  学習のメカニズム
  こんな風に犬は学んでいる
3.仔犬の社会化
  仔犬を選ぶことの重要性
  仔犬の社会化実践マニュアル
4.成犬からの社会化
  心理療法で再社会化する
  成犬の社会化実践マニュアル
5.再社会化を成功させるには
  協調関係を築くのがカギ
  ワークショップ

僕自身、そもそも社会化とは何なのかきちんと分かっていなかったので、とても勉強になりました。
以下、僕自身が勝手に理解した内容も含まれていますので、勘違いしている部分もあるかもしれません。そのつもりで読んでください。

まず初めに社会化について学びました。なぜ社会化が必要なのかというと、犬も人間と同様に群れで生活する動物(社会的動物)であるため、周囲とのコミュニケーションや環境への適応が必要になるということです。人間の場合と同じように考えればいいようで、犬もコミュニケーションや環境への適応が備われば、過度なストレスなく穏やかに暮らせるということなのだと思いました。

犬の社会化においては第一社会化期と第二社会化期があり、出生から生後3ヶ月までの第一社会化期が特に重要だと思いました。
この第一社会化期においては、まず少なくとも8週齢まで親元に置いておくことが大切で、兄弟犬と触れ合いながら犬同士のコミュニケーション能力を身につけたり、親犬から適度に叱られることでメンタル面を強くしたりするのに大切な時期となるようです。
また、この第一社会化期においては、まだ好奇心も旺盛で恐怖心をも上回るため、この時期に色々なものに慣れ親しむようにさせることも大切だということです。他の犬や人間、その他の動物、車やバイクの音、自転車、掃除機の音など、今後一緒に生活する上で出会うであろうものにたくさん慣れさせておくことが肝心で、この時期に出会った相手やモノは「仲間」であり「敵」ではないと認識されるようです。

しかし、この第一社会化期がとても重要にもかかわらず、日本では2つの点が問題となっています。1つ目は、8週齢に満たない子犬が親元を離れてペットショップに売られてしまうことです。これには日本の法律やペット業界にも問題があって、海外では8週齢に満たない子犬が親元から離れないように法律で守られています。
2つ目は、3回目のワクチン接種を済ませないと外に出せないという問題です。現状では3回目のワクチン接種を済ませた時にはすでに第一社会化期を過ぎてしまっていて、適切な社会化の時期を逃してしまうということになります。
このことから、子犬を迎える時にはペットショップではなくブリーダー(ちゃんとしたブリーダー)から選ぶこと、2回目のワクチン接種後から子犬を外に出して色々なものに慣らしていくことが大切だということです。ただし、まだ3回目のワクチン接種が残っているため、外へ出す際には場所や相手を制限することも必要とのことでした。

我が家のチャッピーとクロエはどちらもペットショップ出身です。なおかつ、3回目のワクチン接種後に散歩デビューをしました。ですから、チャッピーもクロエも筋金入りの社会化不足ということになりますね。
先生のお話では、我が家のようなペットショップ出身の犬であっても、社会化不足を解消できるとのことでした。ただし、子犬の頃からきちんと社会化の訓練を受けた犬にはどうしても及ばないとのことでした。

つづいて、犬の学習のメカニズムについて学びました。パブロフの犬に代表される古典的条件付けや、オペラント条件付け、三項随伴性とABC分析について説明していただきました。行動随伴性、正の強化、負の弱化、正の弱化、負の強化については何となく分かった気分になっていますが、きちんと理解するのには時間がかかりそうです。

最後に今回のメインテーマとなる成犬からの社会化(再社会化)について学びました。成犬の場合は子犬の頃のような社会化訓練はできないため、主に問題行動を解決させることによって社会化を身につけるといった方法になるようでした。

問題行動を解決するために心理療法を利用するとのことでした。具体的には「系統的脱感作」と「拮抗条件付け」を併用して訓練を行なって問題行動を解決させるそうで、叱ったり叩いたり痛い思いをさせたりして訓練することはしないそうです。

系統的脱感作というのは、不安や恐怖などの刺激に対して徐々に刺激を強めていって慣らしていくことで、例として、クモが苦手な人が絵に描いたクモから徐々に生きた本物のクモを手に乗せられるようになるまでの説明をしていただきました。
拮抗条件付けというのは、すでに良くない感情を持っている刺激に対して、良い感情の刺激を提示することで感情を変化させる方法で、例として、玄関の呼び鈴に反応して吠えてしまう犬が拮抗条件付けによって吠えなくなるまでの流れを説明していただきました。

しかし、これら系統的脱感作と拮抗条件付けはすぐにできるものではなく、先にベーストレーニングを行ない、飼い主との信頼関係の強化と行動療法に必要なスキルを得る必要があるとのことでした。そして、ベーストレーニングとして「ネームエクササイズ」と「アイコンタクト」を説明していただき、名前を呼んで飼い主に意識を向けさせること、目と目を合わせることの大切さを知りました。

いまのチャッピーとクロエには少なからず問題があります。チャッピーは散歩中に他の犬を見つけると吠えたり、近づいて行こうとします。クロエは吠えませんが、意識が他の犬に向いてしまうことが多いです。ドッグカフェなどで後から入店してきた犬や近くを横切る犬に、ものすごい剣幕で吠えたりします。我が家もこのベーストレーニングを頑張ってみようと思いました。

午後の後半に行なわれたワークショップでは、ベーストレーニングの「ネームエクササイズ」と「アイコンタクト」を実際にやってみせていただきました。この時に協力した犬は、参加者の連れてきていたミニチュアダックスの子でした。先生は簡単にやっているのですが、僕がチャッピーに対して同じことをしようとすると、全然アイコンタクトしてくれませんでした。
ちなみに、このミニチュアダックスの子は大型犬が怖いらしく、セミナー中も長く吠え続けることが多かったのですが、ベーストレーニング中に先生がわざと大型犬を立たせて吠えさせても、全く気にしなくなりました。

今回、ワークショップで先生からアドバイスしていただいたことは、チャッピーもクロエも「他の犬に意識が向きすぎている。飼い主の方に意識が向くように訓練が必要。」とのことでした。まずはベーストレーニングをしっかり行うようにと指導していただきました。


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