チャッピー、いつまでも一緒だよ!

2024年8月10日土曜日

チャッピーのこと

突然のお知らせとなりますが、2024年8月10日に我が家の長男チャッピーが天国へと旅立ちました。10年3ヶ月の生涯を全うしました。

長くなりますが、これまでの経緯と僕の思いを、ここに書き留めておきたいと思います。

先月の7月11日の夕方、それまで健康上に何の問題も見られなかったチャッピーは、容体が急変しました。
ちょうどその日はママさんが休みで買い物から帰ってきたところでした。ふとチャッピーの方を見ると、なんだか様子がおかしい。ぐったりしていて血の気が全く無く、声掛けにも反応しない。急いでかかりつけの動物病院に連れていき、検査を行いました。

検査の結果、腹部内に大量の出血が見られ、エコーの結果どうやら脾臓からの出血と思われるとのことでした。この時点で血圧がかなり低下していて、瀕死の状態でした。
医師の説明では、原因を詳しく調べるためにはCT検査が必要で、そのためには麻酔が必要になるとのことでした。ママさんは「どのみち麻酔をするならば、このまますぐに脾臓を摘出して欲しい」と要望しました。

24時間対応の動物病院ではないため、手術が成功しても夜中に容体が急変したら、誰も対応できない、それでも構わないか?と言われたそうですが、ママさんはそれでも構わないと答え、最終的に医師の同意も得られ、その日の午後8時から脾臓摘出の緊急手術となりました。

それから僕とママさんは帰宅。午後10時ごろに手術は成功したと電話で連絡を受けました。腹部内に出血していた血液の量は600mlもあり、チャッピーの体重(8.6kg)だと命を失っていてもおかしくない出血量だったそうです。術後は出血した血液のうち200mlを体内に戻し、昇圧薬を投与して血圧もなんとか維持できているとの報告を受けました。

翌日、ママさんは午前中に面会に行きました。
「思ったよりも元気そうだったよ。」
そう報告を受けて、ようやくほっとした気持ちになりました。

入院中のチャッピーは、あまり食事を摂ってくれませんでしたが、それでも少しずつ食べるようになりました。そして、3日間の入院ののち退院しました。

自宅で過ごすようになってからは、食事もしっかり摂るようになり、お散歩も少しずつ距離を長くしていけるようになりました。

しかし、退院から1週間後、摘出した脾臓の組織検査の結果が、動物病院から報告されました。
結果は「血管肉腫」という血管内皮にできる癌だそうで、とても悪性度の強い癌でした。余命は1~3ヶ月、抗がん剤治療をしても数ヶ月延びる程度という絶望的な内容でした。

ママさんと相談し、数ヶ月しか変わらないのなら、抗がん剤の副作用で苦しみながら残りの日々を過ごすのは忍びない。抗がん剤治療はせず、今後は対症療法や緩和ケアで少しでも楽しい生活を送らせたい。そう決めました。

退院後、チャッピーは少しずつ回復していき、2週間後には河口湖の方へお出かけできるようになりました。
山中湖ではダラスヴィレッジを訪れ、肉球の陶器を作成し、似顔絵もお願いしました。

当初はダラスヴィレッジを訪れる計画ではなかったのですが、血管肉腫という結果を受けて、チャッピーがこの世に存在した証を残したい、写真や動画だけでなく身体の一部を形にして残したい、そういう思いが強くなり、ダラスヴィレッジを訪れることにしました。

8月に入ってからもチャッピーはとても元気で、散歩の時も軽快に歩き、声掛けにもよく反応してくれて、本当に癌に侵されているんだろうか?と思ってしまうくらい元気になっていました。

8月10日。チャッピーは数日前にダラスヴィレッジから届いた似顔絵とともに記念写真を撮りました。

そして、夕方に動物病院へ術後の経過を診るために診察を受けに行きました。レントゲン検査とエコー検査の結果は良好で、肺や肝臓など他の臓器への目立った転移は見られませんでした。血液検査の結果も良好で、全ての検査項目が正常範囲に収まっていました。

動物病院から帰宅し、僕は夕飯前にシャワーを浴びていました。そのあいだにママさんはチャッピーとクロエに夕飯をあげたそうです。しかし、チャッピーは食べようとしなかったそうです。

僕がシャワーから出てきてその話を聞き、チャッピーの様子を見に行くと、リビングの奥で丸くなっていました。元気がない様子で、ずいぶんと呼吸が荒いように見えました。

それから10分ほどして、急にチャッピーが発作を起こしました。少し失禁していて、尋常でないくらい呼吸が苦しそうでした。
すぐに病院へ連れて行けるような状態ではなく、そのまま身体を動かさないようにして、僕とママさんは必死に「チャッピー、チャッピー!」と声をかけ続けました。

そして発作を起こしてから、ほんの2~3分で、チャッピーは息を引き取りました。

2024年8月10日 20時10分
享年 10歳3ヶ月3日

あまりに突然のことで、僕もママさんもしばらく呆然としていましたが、夏場ということもあり、早めに火葬してあげた方が良いと思い、ペット専門の葬儀屋さんに連絡し、翌日の午後4時半に予約を取ることができました。

その日はほとんど眠ることができず、ママさんはずっとチャッピーに寄り添って朝を迎えました。そして午後4時に葬儀場へ。綺麗に飾った棺にチャッピーをおさめて、最後の別れをしました。ずっと涙が止まりませんでした。

チャッピーを見送ってから4日が経過し、いまこの文章を書いています。いまでも毎日、涙が止まりません。ふとチャッピーのことを思い出しては涙が溢れます。

チャッピー。
我が家に迎えられて幸せだったのかな。
パパはチャッピーのこと幸せにしてあげられたのかな。
チャッピーの身体のこと、もっと早く気づいてあげられなくてゴメンね。

いま振り返ると、チャッピーはいつもパパに寄り添っていてくれたよね。
パパが寝ている時は、いつも足元で一緒に寝てくれた。
パパが食事をしている時は、いつも足元で横になっていた。
奥の部屋で写真の編集をしている時も、わざわざ来て足元に居てくれたよね。
散歩の時なんて、パパが少し遅れると、心配して振り返って待っていてくれたよね。
それなのに、パパはチャッピーに何もしてあげられなかった。
何一つ救ってあげることができなかった。
ごめんねチャッピー。

ママが言ってたよ。チャッピーは教えてくれていたんだって。
大出血を起こして、血管肉腫を患っていることを教えてくれた。
「僕の命はあとわずかだよ。だから心の準備をしておいてね。」
パパとママに、そう教えてくれたんだよね。

パパとママは覚悟していたよ。
この先、身体のどこに癌が転移するのか心配だった。
肺に転移したら、どれほど苦しいのだろうか。
心臓に転移したら、どれほどの苦痛を伴うのだろうか。
その痛み苦しみは、どれくらいの期間続くのだろうか。
パパとママが心配していたのを、チャッピーは察したんだね。
パパとママがそばに居る時を選んで、最期はあっという間に旅立ってしまった。
ほとんど苦しむことなく旅立ったよね。

チャッピーの頭を撫でた時の感覚が、まだ手に残っているよ。
できることなら、もう一度チャッピーに会いたい。
もう一度ぎゅっと抱きしめたい。
でも、もうそれも叶わないんだよね。

さよならは言わないよ。
これからは天国でパパとママとクロエを見守っていてね。
特にクロエのことは、よく見守っていてね。お兄ちゃんだからね。
チャッピー、いつまでも一緒だよ!


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